意外と知らない身近な謎、自動車用タイヤの仕組みを解剖
例えばテレビや携帯電話のように、毎日頻繁に使うものであっても、その仕組みまで理解していることは稀ですよね。それが電荷製品であれば、壊れたら一時的に使用を中断し、修理または買い換えれば問題解決するのですが、車の場合は少々やっかいです。走行中にトラブルが発生した場合、即座にその場で使用中止できるような状況ばかりではないですしね。
そこでプロフェッショナルとはいかなくても、自動車のつくりについての最低限の知識は持っておくにこしたことはありません。特にタイヤに関しては、路面と接する唯一の部位でもあり、トラブルも多く、運動性、操作性さらには燃費にも密接に関わってきます。そこで今回は、とても身近なものながら、意外に知らないタイヤについて、その仕組みを考察していくことといたしましょう。
自動車のタイヤは総じてゴム製です。ドーナツ状のこのゴムのカタマリは内側部分が中空になっており、金属性のリングであるホイールのフチに、内側部分のヘリを挟みこむことで装着します。ゴムは機密性が高いため、しっかりと装着した場合、中の空気の漏れは非常に少ないです。ただそれだけではホイールとタイヤの接触部分からの漏れが防ぎにくいため、内部の空気に圧力をかけます。圧力のかかった空気圧の高い空気は空気圧の低い外の空気へ向かって膨張します。つまり内部の空気が自ら、漏れの起こりうるホイールとの微細な隙間をふさいでしまうわけですね。これによって車重や駆動時の荷重に耐えうる、弾力のある強さを実現しているのです。
もっとも機密性が高いとはいえ、まったく漏れが発生しないわけではありません。徐々にですが、空気は自然に抜けていってしまいます。また高速連続走行などによる温度変化によっても、内部の空気に変化が見られることがあります。そのためそれぞれのタイヤには機能を発揮するための最適な空気圧が設定されており、常にこの数値を保つことが、安全で快適な運転の条件となるのです。


